2008/07/12

「幅」の略字としての「巾」

 昔はよく見かけた「巾員狭い」の看板、あるところにはあるようだ(撮影地:長野県辰野町)。「幅(フク)」と「巾(キン)」はもちろんもともと別字なのだけど、日本語で「はば」と読む場合も、地名などでは区別して扱われると思う。でもこの場合、読みはあくまで「ふくいん」であって、「幅」の略字としての側面が強調されている。

巾員狭い

 小学生の頃、清掃委員会(実際には違う呼称だったけど)が作って掲示していた手書きのポスターで、「雑巾」のことがしばしば「雑布」と書かれていて違和感を覚えた記憶がよみがえる。ってどういう文脈なんだと突っ込まれそうだけど、「幅」を「巾」で置き換える大人の習慣があるように、常用漢字じゃないから当然教育漢字でもない「巾」の字を、授業で習い覚えた「布」で置き換えることで、「『ぞうふ』としか読めないけど……」と思いつつも「ぞうきん」として扱った、ある種の習慣が当時あったような気がしたものだから。

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